作品販売のお知らせ
ウクライナ危機を受け、作品を作りました。微力ではありますが、販売利益は寄付させて頂きます。(寄付先:ユニセフ・ウクライナ緊急募金)
Flags #Purple Sky “Matsumoto City“ 撮影年 2020 (写真左)
Flags #Champagne Gold Wheat Field “Nakagawa Village“ 撮影年 2019(写真右)
制作年 2022
Cプリント
157x106mm(イメージサイズ)203x254mm(フレームサイズ)
Edition of 10
15,000円(税込)/ 1点
空と麦の写真作品を10点ずつプリントしました。今回は各4点を額装して販売いたします。購入を希望される方、ご質問のある方は、Contact欄からお問合せ下さい。
残りの各6点のプリントにおきましては、今後、フレームを別途制作し改めて発表させて頂く予定です。
以下、制作に至った経緯と作品説明です。
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想像と行動
3月22日、あるフォトグラファーからメールが届いた。その人は私に写真を教えてくれた方で、日本に住むウクライナ人の写真を翌日から撮り、近いうちに公の場で展示をすると書かれてあった。何か協力できることがあればしますと返事をしたが、大丈夫とのことだった。
次の日、再びメールが届いた。ウクライナ人のポートレートが数枚添付されていた。私は彼らが掲げるメッセージカードから目が離せなくなった。それはよく見ると急遽用意した段ボールや画用紙のようだったが、黄色と青色の文字で言葉が書き込まれていて、彼らの国の国旗そのものだった。彼らはカメラの前に国旗を持って立っていた。連日テレビや携帯の画面で見る青色と黄色。私はその意味を調べてみることにした。ネットを検索してすぐに分かったことは、黄色は麦畑を、青色は空を象徴することだった。なんて素朴なんだと思った。そして、普段畑の写真を撮ることの多い私にとって、ウクライナという国が急に身近に思えて仕方がなくなった。それまでは、遠くで起きている「国家間の戦争」だった。けれど今は、「人々がふるさとの畑と空とを奪われる事態」だ。そしてふと、思い入れのある麦と空の写真を作品にしようと思った。
空の写真はいま私が住んでいる長野の松本という地域で撮ったものだ。気に入ったアパートが見つかり、この街に住むと決めた日の夕方に現れた美しい空だ。麦の写真は、親しくさせて頂いている長野の中川村という地域に住む農家さんの畑で撮ったもの。まだ5月で若々しい緑色をしていた麦畑に朝日が差し込み、数秒の間だけ幻想的な光景が現れて夢中で撮った。二枚の写真はウクライナの国旗のように、麦と空との二つで一つの作品になればと思う。