写真の話
いい写真とは見たことのないイメージ。対極にあるのは、ありふれたイメージ。ある時まではいい写真であっても時の流れの中で、ありふれたイメージになるものがある。それは結局いい写真ではなく、流行りの写真だったということ。いい写真と流行りの写真との違いは、真似できるかどうか。流行りの写真は真似ができる。いい写真は簡単には真似できない。増産されず、ありふれたものにはならない。
見たことのないイメージ
被写体は森羅万象。物理的にあるもの全てが被写体になる。物理的にないもの、例えば喜びや歴史といった目に見えないものは、実体がないから写すことはできない。けれども、目に見えるものを写すことで間接的に表現することができる。被写体のない写真はなく、写真とは被写体そのものである。
被写体
写真を構成するものは被写体ともう一つ、光。光によって被写体は千変万化する。被写体を生かすも殺すも光次第。
光
順光、逆光、サイド光といった光の方向性は、太陽と被写体とカメラの位置関係で決まる。
被写体が動かせる人物やものであればコントロールできるが、風景や建築物となるとそうはいかない。日の出前、朝陽、晴天、曇天、雨、夕陽、日没後、といった光の質は、コントロールするというよりも、早起きするか待つか耐えるか、運を呼び込むかだ。
太陽光
光質の種類
表情
ぼけ、にじみ、ボケのポートレート
世界中の誰もがカメラマンの現代に写真を撮る意味
色味
フィルムとデジタル